top of page
執筆者の写真笑下村塾

「不登校は不幸じゃない」~不登校支援と子どもたちのやりたいを伸ばす居場所作り計画~ 外所もみじさんの提言をご紹介します。

 S高等学校2年生の外所もみじさんが群馬県で行ったプレゼンの様子をお届けします。不登校の経験から生まれた彼女の提言は、「誰もが特性に関わらず居場所を持てる社会」を目指す内容です。ぜひご覧ください


不登校経験で気付いたこと

 私の提言は、特性に関わらず、誰もが関わりを持てる場所作りについてです。私は小学校6年生のときに不登校になりました。その経験により、周りから冷たい目で見られ、精神的に大きな負担を感じました。しかし、やりたいことを見つけ、ビジネスを始めたことで、生きる力を身につけ、社会で戦力になる経験をしました。だからこそ、現在は特性に関わらず、すべての人が安心して過ごせる環境作りを目指して活動しています。


「適応指導教室」という名称のハードル

 全国で約30万人の不登校生徒がいます。群馬県でも不登校の数は増加傾向にあります。これまでに不登校支援に関するいくつかの政策が打ち出されてきましたが、どれも根本的な解決には至っておらず、特に教育支援センターや適応指導教室には課題が残っていると感じています。「適応指導教室」という名称は、学校に適応するために指導を受ける場所のように感じられ、不登校の生徒が社会不適合者であるかのような印象を与えてしまうと私は思います。支援の内容自体が良くても、その名前だけで支援を受けることがストレスになることがあります。私もこの名前に対する抵抗感から、教育支援センターに足を運ぶことができませんでした。


外所さんの2つの提言

 そこで、今回の提言は、不登校の生徒たちが特性に関わらず、やりたいことを見つけられるような居場所作りです。群馬県が取り組むべきことは大きく分けて2つあります。

1つ目は、「適応指導教室」という名前を変更し、不登校の生徒が親しみやすい名前にすることです。そして、小中学校で得られる学びだけでなく、やりたいことができる環境を提供することです。さらに、夕方以降は不登校に限らず、誰もが使えるフリースペースを設けることで、より多様な層にアプローチし、ハードルを低くすることができます。まずはこの場所に来てもらい、外部との関わりを持つことが重要です。

2つ目の提言は、不登校の生徒の進路課題を解決するために、「やりたいことを伸ばす場」を提供することです。不登校の課題の1つに、学習の遅れによる進路への不安がありますが、近年では学習以外の特化した能力が評価され、入学できる制度が増えています。そこで、土日を活用して、課題活動を行う場を提供し、生徒たちが自分の特性を尊重しながら将来を考える機会を作ります。

最終的に目指すのは、不登校の生徒たちが不登校を経験せずに、自分らしく生きられる社会を作ることです。子どもたちにより多くの選択肢を与え、彼らが自由に自分の道を選べる社会を築くことが、私たちの目標です。



笑下村塾は仲間を募集しています

 若者の政治参加を促進するために一緒に働いてくれる仲間を募集しています。リバースメンターのプロジェクトでも仲間を募集しています。私たちの活動に興味があり、社会に良い影響を与えたいと思っている方々のご応募をお待ちしています。


詳しくはコチラ


ご連絡フォーム:



bottom of page