2024年度の群馬県リバースメンター群馬県立高崎女子高等学校の奥田羊歩さんは、児童虐待防止のために子ども食堂を活用する提案を発表しました。子ども食堂を子どもの居場所や親子のコミュニティとして活用し、地域の繋がりを強化する重要性を訴えています。ぜひご覧ください。
群馬県立高崎女子高等学校の奥田羊歩です。よろしくお願いします。私は「児童虐待を防ぐために、子ども食堂を活用する」というテーマで活動してきました。全国的に増えている子ども食堂を、子どもの居場所や親のコミュニティとして活用したいと考えています。
増加する児童虐待の相談件数
現在、群馬県の児童相談所における児童虐待の相談件数は増加傾向にあります。児童虐待の主な要因は4つありますが、私は特に「家庭内のストレス」と「社会的孤立」に着目しました。核家族化が進む現代は地域の繋がりが薄れており、親が仕事や家事で手一杯な状況にあったとしてもそれを相談できる場は身近に多くありません。また虐待を受ける子どもたちが、学校で嫌なことがあっても…状況に陥りやすいです核家族化が進む現在、地域の繋がりは薄れており、虐待を受ける子どもたちは、学校で嫌なことがあっても相談相手がいない、家にも居場所がない、心無い言葉で自信を失ってしまう、という状況に陥りやすいです。
なぜ子ども食堂が重要なのか
そこで、親子が気軽に行けて、地域の人たちと繋がれる場を増やし、その存在を周知することが必要だと考えます。現在の子ども食堂の状況ですが、私が住んでいる高崎市では、子ども食堂は普及しているものの、まだ小学生が1人で気軽に行けるほどの数や周知が十分ではないと感じています。さらに、市町村によっては子ども食堂自体が全くない場所もあります。
奥田さんの4つの提案
そこで、4つの提案をさせていただきます。1つ目は、学校という誰もが行ける場所で放課後に子ども食堂を開くことです。これにより、子どもが地域の人と繋がる機会が増え、親もママ友やパパ友を作ることができます。
2つ目は、移動式のキッチンカーで子ども食堂を運営し、公民館などの複数の場所を回りながら地域の人たちが集まれる場を提供することです。この提案は、学校での子ども食堂と組み合わせることも可能です。
3つ目は、子ども食堂の正しいイメージを広めるためにチラシを作成し配布することです。子ども食堂が「貧しい人が行くところ」という誤解を持っている人もおり、行くことに抵抗があるという声を聞いたためです。
最後の4つ目は、小学生を対象に専門家を招いて児童虐待についてのワークショップを開催することです。小さな子どもは児童虐待について知らないことが多く、自分が虐待を受けていても、自分が悪いと思い込んでしまうケースがあります。正しい知識を持ってもらうことが重要です。
この提案を通じて、群馬県から誰もが居場所を持てる社会へと変えていきましょう。ご清聴ありがとうございました。
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