2024年度リバースメンター、群馬県立中央中等教育学校5年の贄田朔誌さんは、「共生社会の実現」をテーマに、障がい者と共に学び生活する社会の重要性を提言しました。アメリカでの研修経験を通じて、日本の障がい者教育の分離に疑問を抱き、障がいへの理解を広める取り組みを提言しました。ぜひご覧ください。
こんにちは。群馬県立中央中等教育学校5年の贄田朔誌です。「共生社会を今現場から」というテーマで提言させていただきます。
なぜ学校に障がいのある生徒がいないのか?
少し自己紹介をしますと、私は小学生の頃からアニメをきっかけに手話を学び始め、中学・高校では聴覚障がいの方と楽しく関わる方法を考え、手話に取り組んできました。その中で「なぜ学校に障がいのある生徒がいないのか?」と疑問を持ちました。
日本では障がいのある方が特別支援学校で学ぶことが一般的ですが、海外研修でアメリカを訪れた際、学校や公共施設で障がいのある方もない方も共に過ごしているのを見て驚きました。なぜ日本では障がい者が分離されているのか、この点を深く考えるようになりました。
国連から日本への勧告とは?
2023年、国連から日本へ「共生社会の実現」と「インクルーシブ教育の推進」を求める勧告がありました。これは世界的に見ても日本が解決すべき課題であり、群馬県でも障がい者雇用やインクルーシブ教育の推進が進んでいないと感じています。
そこで私は、これらの課題を解決するために今こそ行動を起こすべきだと考えています。2024年と2025年には、群馬県で聴覚障がいがある人々のスポーツ大会が開催される予定であり、この機会に多くの人々が障がいについて関心を持ち、理解を深めるチャンスだと感じています。
デフリンピックをチャンスにしよう
私の提案の一つは、このデフリンピックを活用したイベントを開催し、聴覚障がいのアスリートと交流したり、聴覚障がいの体験を通じて県民に障がいについての認知を広めることです。また、特別支援学校と一般学校の生徒が授業を体験し合う制度を導入し、相互理解を深めることで、インクルーシブ教育の実現に近づけると考えています。
さらに、群馬県では手話の認知向上を目指して動画を作成する取り組みがありますが、これをより広く発信し、SNSを活用して障がいに関する認知度を高めることも重要です。ハッシュタグを使って福祉活動や企業の取り組みを広め、多くの人に参加してもらいたいと思います。
これらの提案を通じて、共生社会の実現に向けた一歩を踏み出し、誰もが取り残されない社会を作るために、今こそ行動する時だと信じています。ご清聴ありがとうございました。
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