「SDGsに取り組もう!」と思ったとき、「取り組んでいます」とアピールしたいとき・・・SDGsのロゴやアイコンを使いたいですよね!?
商標権とかいろいろ煩い昨今、ここではSDGsのロゴやアイコンはどうやったら使えるの?という疑問にお答えしていきます。
私たちの使えるSDGsのロゴやアイコン
私たち民間の主体が使えるSDGsのロゴは、①カラーホイール、②SDGsロゴ、③17の目標を表すアイコンで、国際連合のロゴマークは使うことができません。
SDGsのロゴやアイコンは無許可で使えるの?
SDGsのロゴやアイコンは、「基本的に」許可などいらず、誰でも自由にダウンロードして使うことができます。
<ロゴやアイコンのダウンロードはこちら>
「基本的に」許可などいらず、と書きましたが、実は2つだけ要件があります。それはこの2つ。
①ロゴやアイコンを指定されている仕様通りに使うこと
②営利目的に使わないこと
仕様通り、とか営利目的とか、曖昧なのでもう少し詳しく説明しましょう。
「仕様通りに使うこと」とは?
国連広報局は2017年12月に、日本語版「カラーホイールを含むSDGsロゴと 17のアイコンの使用ガイドライン」を公開しました。
このガイドラインには、カラーホーイルやロゴ、アイコンの各デザインの色やサイズバランス、書体、組み合わせ方など、仕様が細かく記載されています。仕様の詳細はガイドライン27ページ以下をご参照いただくことにして、ここではうっかりやってしまいそうなNG事例をご紹介しましょう。
<SDGsロゴについての8つのNG>
<カラーホイールについての8つのNG>
<アイコンについての9つのNG>
つまりSDGsのロゴやアイコンは、カスタマイズしないで使う、ということが大原則です!
SDGsカラーホイールと会社ロゴ等とを組み合わせたい とき
ロゴ自体のカスタマイズではないけれども、SDGsカラーホイールを自身の会社等のロゴやデザインと組み合わせて使いたい・・・そんな場合はどうしたらよいのでしょうか?
それはNGではありませんが、下記の情報を提供した上で、国連広報局(DPI)から書面による事前許可が必要になります。
・簡単な事業概要(当該主体の性格と目的)
・SDGsカラーホイールが使用される国/地域名
・組み合わせたロゴデザインの使用期間を含むちなみに、自身のロゴやデザインと許可を得て組み合わせることができるのはカラーホイールのみです。17の目標アイコンやSDGsロゴとは組み合わせができないので注意しましょう!
営利目的の使用はNG?株式会社はロゴやアイコンを使える?
SDGsのロゴやアイコンを誰でも自由にダウンロードして使える2つ目の要件は、その使用目的が、SDGsに関する”情報提供”か、SDGsを支援する活動の費用を稼ぐための”資金調達”であることです(ガイドラインP4)。
そこで悩んでしまうのが、そもそも営利を目的としている株式会社は、SDGsのロゴやアイコンを使えないのではないか?ということです。SDGsに取り組み始めたのに、会社のホームページにアイコンを載せられなかったり、自社製品のパッケージに載せられないのは悲しいですよね。
この点、「何のためにSDGsのロゴやアイコンを使うのか」の答えが、“SDGsの情報提供のため”であれば会社のホームページに載せたり製品に使ったりすることも問題ありません。ですが、商品のイメージアップなど、自社製品を売るための営利目的(=自社の利益追求)が使用目的になっている場合には、自由に使うことはできません。
とはいえその線引きは難しいところが多いと思います。自分がやろうとしていることが、本当に許可されている範囲なのか不安な場合は、直接下記国連本部まで問い合わせをお願いします。(日本の国連広報センターでは対応していないようです)
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United Nations Department of Global Communications United Nations, S-1018, New York, NY 10017, USA E-mail: SDGpermissions@un.org
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最後に・・・ご注意! ロゴやアイコンは最新のものを !
目標10番目のアイコンのデザインは、2018 年 1 月 1 日付で変更されました。
今後もよりふさわしいデザインへとロゴやアイコンは変更される可能性が考えられます。
そのため、ロゴやアイコンをダウンロードする場合は、国連広報センターのホームページから常に最新のものを取得することをお勧めします。
文・構成:HAMA
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