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執筆者の写真笑下村塾

「投票に行け」というだけでは無意味!? 若者が批判的思考で政治を考えるには?


【批判的思考を鍛える】政治家の発言を疑う高校生たち。︎スウェーデンの授業を取材しました!【海外教育】



こんにちは!スタッフのヤマモトです。

皆さんは「批判的思考」をご存じでしょうか。

批判的思考とは、「ある考えについて前提となる事実を明らかにしながら、多角的・論理的に考える思考法」のことを指します。

つまり、先入観や感情、偏見に左右されずに情報を客観的に評価し、論理的に考える能力のことです。

情報にあふれる現代で、偏った情報に惑わされずに確かな情報を手にするためにとても大切な力だとされています。

今回は、そんな「批判的思考」を育む教育を取り入れているスウェーデンの高校に実際に取材に行きました!


この学校で社会科などを教えているウーラ・アンデション先生に「選挙に行く大切さを伝えるうえで子どもたちに響く教え方は何か」と尋ねると、「私が『投票に行くように』と伝えることは無意味。社会における問題や対立を取り上げ、それに対してできることを明確化し、関与する方法を考えさせる」と話してくれました。

具体的には、環境問題や税金について等の身近なテーマや偽情報を発信するメディア等を取り上げ、議論し合ったり批判的に情報を見る訓練を積み重ねることで、

子どもたちの社会への関心や社会を自分たちで変革し作り上げていく感覚を高めていきます。



ただ「選挙に行こう」と促すだけではない実践的な方法が、子どもたちの政治への関心を生み出すのかもしれません。


今度は子どもたちにもインタビュー!

ニュースなどを見て、情報を得るときにどうやって批判的に見ているのか問うと、「誰の情報なのか、発言の理由や目的を確認することが大切」と語っていました。


こちらの子どもたちは政治家の発言を批判的に見ることもあるそう。

政治家の発言に対して、他の情報源を探したり、発言に関するデータを調べたり…。

そうするうちに論理的な矛盾を見つけたりすることも。

情報をただ鵜呑みにしない習慣を身につけ、批判的思考の力が確かに培われていることがわかります。


最後に、スウェーデンの学校で行われている模擬選挙についてご紹介!

子どもたちが政治家の話を聞き、投票するという模擬選挙。

なんと政治家に直接質問を投げかけることもできるそうです。

また、子どもたちの中には18歳未満で選挙権を持っていない子もいますが、そういった子たちも準備期間として、模擬選挙に参加します。


「自分が選んだ情報をもとに投票する」

こういった経験がスウェーデンの若者の政治への関心を生み出すのでしょう。

詳しくは、YouTubeをご覧ください!


笑下村塾では社会の問題を自分ごと化し、行動を起こせる若者を増やすことを目的とし、主権者教育を行う会社です。そしてたかまつななチャンネルでもその目的のもと、社会問題への関心を高められるような動画を発信しております。これからもYouTube上で若者に選挙へ行くことの大切さや、社会問題に対し行動を起こすことの大切さを伝える動画を作成していきます。ぜひ応援のほどよろしくお願い致します!



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